スペイン巡礼の道(カミーノ・デ・サンティアゴ)を歩く旅、4日目はナバーラ州の都市パンプローナを後にして プエンテ・ラ・レイナ約24kmを歩く。(2017年の10月上旬の記録)
まだ夜明け前、朝8時頃にパンプローナを出発。
街中を抜けると建物があっという間に少なくなって、さらに歩いていくと周囲から緑が消えて、乾燥した畑が多くなってくる。違う季節に歩くとこの辺りの畑は緑で覆われているらしい。
パンプローナから歩き始めて約2時間、丘の麓にあるZariquiegui(サリキエグイ)という街に到着。アルベルゲで朝食を食べる。定番化してきたオレンジジュースとパンとオムレツを注文。フォークがオムレツに刺さった状態で出てきたのは驚いた。
Alto Del Perdon(アルト・デル・ペルドン)“許しの山”という名前がついた標高790mの山を登っていく。
前を歩いているのはアルゼンチンから巡礼の道を歩きにきた男性(左側)。アルゼンチンはかつてスペインの植民地だったこともあり、身体が元気なうちに自身のルーツの一つでもあるスペインを一度歩いてみたかったと話していた。
この旅で見たかった山頂からの景色。乾いた広大な大地がどこまでも続いている。
後ろを振り返るとここまで歩いてきたピレネー山脈も見える。この辺りを境に山と緑が少なくなり“メセタ”と呼ばれる乾燥高原に変わった感じ。
頂上のモニュメント。歩いている人や馬に乗った人、ロバを連れて歩いている人など、カミーノ・デ・サンティアゴを歩く巡礼者をイメージした金属製の彫刻。まるで影絵や絵本のような雰囲気。
世界中の都市までの距離が記された標識。聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」まで550km。サンパウロまで8500km、ソウルまでは6700km。残念ながら東京はなかった。
ここからプエンテ・ラ・レイナまで約10km。山を下ったあとは畑の横を歩く。13時過ぎると暑くなってくる。
暑さに疲れて途中で休憩。庭付き、プール付きのリゾート感のあるアルベルゲ。庭のオリーブの木には実がたくさん実っていた。他に誰もいない貸切状態の庭先でコーラを飲みながら一息。
あまりの居心地の良さにここに泊まっても良いかも?と思いながら、ザックを背負って次の街まで歩き始める。
再び畑沿いの道を歩いて、15時すぎにこの日の宿泊地プエンテ・ラ・レイナに到着。
スーパーマーケットやパン屋。
2日目に泊まったズビリよりも少し大きな街でちょっとした買い物もできる。
この日、泊まったアルベルゲ(El Albergue de Zariquiegui)はベランダ付き。
洗濯を済ませて夕食までのんびりと過ごす。この時間が心地いい。
夕食はアルベルゲ近くのレストランで食べることに。
やっぱりスペインだしということでパエリアを注文。出てきたのは冷凍食品を温めた感じのパエリアで食感もイマイチでがっかり。同じ冷凍食品だと思うけど、一緒に頼んだピザの方が美味しかった。
夕食後、教会を覗いて就寝。