快晴のもと長崎港から高速船で福江港を経由して約2時間、奈良尾港に到着。小学生の時に訪れて以来、久しぶりの五島列島。その時は福江島だったので上五島は今回が初めて。
まずは、宿泊予定の宿の方に教えていただいたプランをもとに無料シャトルに乗って有川港へ。有川港で路線バスに乗り換えて頭ケ島天主堂行きに乗り換える。
今回、気になっていた1日1組限定の宿「小串」に泊まること以外、特に名所巡りをする予定もなく、車も運転できないので、ただのんびり出来たらと考えていますと、宿の方に話したところ、迎えに行くまでの時間で「路線バスで観に行ける教会があるのでいかがですか」と教えていただいたので、まずは行ってみることに。
大きめのバスが起伏の多い島の細い道路を走っていく。
世界文化遺産登録を目指している頭ケ島天主堂。切り出した砂岩を積み上げて造った全国でも珍しい石造りの教会と海沿いに建てられた、砂地にピンクのマツバギクが美しい教会の墓地。明るく華やかで湿っぽさがなく、こんな墓地なら寂しくないかもしれないと思う。
天主堂がある地区を上から眺める。海の透明度が高い。
天主堂からの帰りもバスで戻る予定が、偶然その天主堂に居合わせた方が良かったら一緒にどうですか?と声をかけて下さり、お言葉に甘えてご一緒させていただくことに。聞くと大型のザックを背負って教会にいるのが珍しかったそう。
途中、坂本龍馬のゆかりの土地を見た後、丹那山展望台からの眺望。上五島はもともと平らな土地が少なく、平らな場所が少ないのがわかる。現在、平らな土地は埋め立て地が多いらしい。
丹那山を通って有川港に向かう途中、海の透明度が納得出来る沢。
お昼ごはんはみんなで五島うどん。麺が丸くて細くそうめんとうどんの中間ぐらいのイメージ。
お昼ご飯を食べた後も島内を案内してくださるということで、昼食後訪れた蛤浜海水浴場。とにかく広くて気持ちがいい砂浜。パドルボート?に乗っている人もいた。
近くの海水をくみ上げて塩を作っている、矢堅目の塩本舗を見学。ちょうど薪で炊き上げた後の段階。矢堅目とはこの地域の名前で昔、湾に入ってくる外敵を矢で堅めたことから「矢堅目」の地名になったそう。
最後、宿に向かう途中に見た、この辺りでは最も大きく約800人の教徒の方がいる青砂ケ浦天主堂。教会内の室内の誂えや装飾にそれぞれに意味があることを初めて知ることができた。
ちょうど同じタイミングでおそらく部活の合宿か何かで立ち寄ったキリスト系の高校生達がみんなきちんとお祈りを捧げているのが印象的だった。
思いがけない出会いで上五島巡りを案内していただいた後、今回の目的地である寛ぎの宿 小串に到着。宿の方に聞くと、案内していただいた方は現在上五島の観光課?でも重要なポストの方だったそうで、何というかとにかく運が良かった。
夜ご飯まで少し時間があるということで、ご主人に連れて行っていただいて、近くの港の堤防からアラカブ釣り。ウキも付いていないので引き上げるタイミングも難しい。魚が隠れそうな所を狙うのがコツ。
ようやくアラカブ。最終3匹釣れたもののサイズが小さくてリリース。残念。
2人前とは思えない豪華なテーブル。この宿に来たいと思ったきっかけのキビナゴの刺身や、アワビなど新鮮で美味しかった。中でもシメサバが美味しくて、今までそれほど好きではなかったシメサバの印象が変わってしまった。
さらに自分達が、釣ってきたアラカブの煮付け。これも1日1組ならではのサービス。あっという間にお腹一杯に。
部屋の窓から見える島の景色と月明かりのもと早々に就寝。翌朝軽く走った後、長崎港にめけ出発。予想外の嬉しいアクシデントで名所巡りも出来てしまった上五島。またいつか行ってみたい。