霧のテント泊 南八ヶ岳・編笠山

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7月上旬、東京都内から公共交通機関でアクセスしやすく、山登りのテント泊が初めての人でも、比較的楽な歩き山ってどこだろう?ということで八ヶ岳でも最も南の編笠山へ。
立川駅に集合して特急あずさに乗車。小淵沢駅で降りて登山口の観音平まではバスがないのでタクシー。ジャンボタクシーが先約で予約できず、仕方なく2台のタクシーで向かう。片道約3,200円ぐらいだった。
歩き始めてすぐにおそらくタクシーで先に到着していた団体の人たちに遭遇。聞くと大学のサークルで総勢18人。すごい人数。

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最近は2〜3人で山に来ることが多かったので、今回が初めての2人を入れて5人。それでも多く感じる。そして先頭を歩くのはペース配分が難しい。

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スタートして約2時間少しで押手川の分岐に到着。天候もイマイチだったので編笠山を経由して青年小屋に向かう予定を変更して、巻道を通って青年小屋に向かう。

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眺望がない樹林帯が続く。少し開けた場所も霧が多くほとんど何も見えなかった。

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分岐から約1時間40分ぐらいで青年小屋に到着。別名「遠い飲み屋」の赤提灯が出迎えてくれた。

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いまにも雨が降り出しそうな感じだったので、すぐにテント設営。ウェブサイトにテント場=20張と書いてあったので狭いのかなと思って行ってみるとその倍は張れそうな広さ。

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テント設営後は青年小屋で昼食。この日は肌寒く、山小屋内のストーブがとても嬉しい。コタツに入ってすっかりくつろいでいる人も。

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山小屋といえば定番のカレーライス。種類が豊富で3種類ぐらいから選ぶことができた。

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岩場を歩いて編笠山山頂へ。山小屋から歩くこと20分ぐらいで頂上に到着。雲が厚く何も見渡すことができなかった。ザックを背負って編笠山経由で歩くと結構大変そうな道のりだったので、青年小屋に直接向かって正解だった。

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頂上から戻った後は夕食。雨が降ってきたのでタープを張ってそれぞれ持ってきたご飯を調理。自分は簡単に棒ラーメンと乾燥野菜。今回が初めての山テントの二人は白米と手作りカレー。山の中で白米を炊いて食べるとはこだわりがすごい。

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この日のために新しく購入した網で餃子の皮を使用したピザ。ピザソースとパスタソースのアラビアータの2種類で試食。やはりピザソースの方が美味しかった。
ご飯を終えた後はタープを撤収し、早々に各々のテントで就寝。

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翌朝、雨は止んだものの残念ながら昨日と変わらず濃い霧と厚い雲。荷物はそのままに権現岳に行けるところまで行ってみることに。

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約30分ぐらい歩いて岩場に到着。この先鎖場が多く霧が濃いので今回は諦めて帰ろうかと話して戻ろうとしたとき、一瞬雲が切れて眺望が開けてきた。

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中央アルプスまで見通すことができた。写真右はいまだ噴火中の御嶽山。
この景色を見ることが出来ただけでも来て良かった。

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テントを撤収して山小屋で朝食。おでんと天ぷらうどん。気温が低いので汁けがある食べ物が嬉しい。

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食後はこたつでしばらく休憩。

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このまましばらく寝てしまいたい気分を抑えつつ下山。雲海展望台の分岐。天気がいいと展望がいいのだろうか。往路は左手から登ってきたので、帰路は屏風山方面から下る。

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背の高い笹の道が続く。霧と比較的平坦で単調な道が眠りを誘う。下山時間に合わせてタクシーを呼ぼうと連絡するも下山してからご連絡下さいと断られてしまった。
後で聞いてみると指定した時間に到着しないお客さんが多いので断っているとのこと。

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観音平に到着。帰りはタクシーで日帰り温泉、スパティオ小淵沢「延命の湯」に向かう。
温泉で汗を流して、隣の道の駅で買い物。最後は路線バスで小淵沢駅へ。

初めてのテント泊にはちょうどいい距離だけど、展望がない分少し地味だったかもしれない。
企画するのはなかなか難しい。