天然温泉の山小屋・三条の湯でゆったりテント泊

初めてテント泊する友人を誘って、今年最初の一泊二日で山歩き。
少しずつ暖かくなってきたとはいえ、まだ3月中旬。標高が高いところはしっかり雪がある季節。
雪がなく気軽に歩けて、しかも暖かいお風呂に入れる!ということで三条の湯を目指して出発。

奥多摩からバスに乗って鴨沢西で下車。登山口のお祭りのバス停まで歩いて向かう。登山口からはほとんど林道歩き。

これまで雲取山や奥秩父を歩いた際に標識では見かけていたけど、三条の湯を訪れたのは今回が初めて。
想像以上にきれいで大きく、山小屋と旅館の中間のような印象。

夕方少し前に着いて、テント泊の申請を済ませるともうお風呂に入れるとのこと。早速坂を下ったテント場にテントを張ってお風呂へ。
この日は男女別で何度入ってもOK。もちろん石鹸などは使えないが湯船に浸かれるだけで気持ちがいい。

「宿泊の人がそれほど多くないので食堂を使って良いよ」と言って頂いて、湯船から上がったあとは小屋の食堂を借りて夕食。
薪ストーブの上では、楓の木から蜜を採取して試しに作ってみているというメープルシロップ。少しだけ味見させていただくとほのかな甘味。他にも鹿肉があったり、小屋の前に新しく畑を耕していたりと、その土地で採れるものを無理なく取り入れているのが嬉しい。

翌朝は雲取山へは向かわず、反時計回りにぐるりと天平尾根(でんでいろおね)を抜けて丹波に下山。
所々残雪が残っていたもののアイゼンを使うことなく歩けた。

朝食は小屋で買ったチラシ寿司。
本当は予約制のところを、「まだ材料があるから良いよ」と作って貰うことができた。山の中で食べる酢飯の美味しさに、次回から山に持っていくおにぎりも酢飯にしようかと思う。

明るく開けた天平尾根を抜けて丹波のバス停に下山。
展望や山頂がなくても、また行きたいと思う居心地が良い山小屋だった。次は小屋に泊まってみたい。