三俣小屋から雲の平へ。黒部の山賊を片手にテント泊 2日目

朝日

目覚めると0度近くまで冷え込んでいた。この日は朝から雲一つない快晴で清々しい。2日目は三俣山荘から鷲羽岳を越えて雲の平まで歩く。コースタイムで約4時間30分と短い行程なので、のんびり朝食を食べて鷲羽岳を登り始める。

1日目はこちらから

歩き始めてしばらくすると足元を動きまわるオコジョに遭遇。

オコジョ

オコジョを見るのは今回の山歩きが初めて。思った以上に素早くて警戒心が強いのか岩陰から出たり入ったりを繰り返していた。

黒部源流の森
黒部源流の森

山荘から山頂までは標高差約470m。ゆっくりと歩く。左手(西側)には黒部川源流の森が、後ろを振り返ると緑に囲まれた三俣山荘が見える。川はここから始まって、黒部ダムを経て富山湾に流れるんだなと考えると、歴史というか物語が多い川ような気がする。

三俣山荘
三俣山荘

歩き始めて1時間20分で鷲羽岳山頂に到着。

空気も澄んでいて北から南まで一望できて、槍ヶ岳の左側にはうっすらと富士山まで見ることができた。

鷲羽岳山頂
鷲羽岳山頂
鷲羽岳山頂

山頂でしばらく休憩し、ワリモ岳に向かう。鷲羽岳からワリモ岳にかけては、黒部の山賊では遭難編に出てくるので、注意しながら歩く。(天気が良い日は、岩場に注意して歩けばロープも設置されているので問題なさそうなルートだった。)

こんなに天気の良い日に歩くと荒天時の様子は全く想像がつかないけど、「荒天時は黒部源流を経由することを勧めている」と本にも雲の平のウェブサイトにも書いてあるので、全く別世界だろうと思う。

岩苔乗越
分岐点。ここを下ると黒部源流を経由して三俣山荘まで歩くことができる
祖父岳

どんな由来でこの名前になったのか、ワリモ岳を下ってまた少し登り返すと祖父岳。「そふだけ」かと思ったら「じいだけ」と読むらしい。広い山頂にケルンがいくつも積み上げられていた。

雲の平山荘

頂上から先を見下ろすと、今回の縦走の目的地、雲の平山荘が開けた緑の丘の上にポツン見える。よくあんな場所に小屋を建てたなと思う。

雲の平 

ここから下ってすぐにキャンプ場かなと思っていたら、想像以上にぐるりと迂回して、正午過ぎに到着。三俣山荘からここまでほぼコースタイム通り。祖父岳からキャンプ場まで約1時間30分と意外と遠かった。

ローカスギア クフ

テントもまだ3~4張程度。好きな場所を見つけてクフを設営。近くの水場に行ってみると、冷たい水が勢い良く流れていて、思わず頭から足まで水浴び。

ついでに洗濯まで済ませて、昼食を食べに山荘に。

雲の平の木道
木道の先に見えるのが雲の平山荘

雲の平のキャンプ場から山荘までは歩いて約20分。近くはないけど、しっかりと木道は整備されているし、山の上の公園を散歩しているような感覚でとにかく気持ちが良い。

雲の平の食堂

食堂に入ってみるとラストオーダー30分前(14時30分まで)にもかかわらず賑わっていた。メニューの種類は多くないけど、手間がかかっている感じがする。

雲の平 カレーライス
雲の平 ベーコン

スパイスカレーライスと自家製ベーコンとライ麦パンのセット(ビール付)。相方は台湾風チキンライスをオーダー。添えてあったピクルスも美味しかった。

今回の縦走では基本的に食事は山小屋に頼らず、自分たちで持ってきたものを食べて過ごそうと用意してきたけど、ここだけは例外。

夕方、雲の平に点在する「庭園」を歩いてみる。

高天原山荘

見下ろすと高天原山荘が見える。日本一遠いと言われる温泉「高天原温泉」もいつか歩いてみたい。

水晶岳

スイス庭園の正面には水晶岳が見える。この水晶岳をスイスの景色に見立ててこの名前がついたのかなと思う。黒部の山賊の著者「伊藤正一」さんが名前をつけた時のことを考えながら歩くのも面白い。

雲の平キャンプ場