11月初旬の連休、北八ヶ岳に行って来た。はじめテント泊で行こうかと話していたものの、天気予報は雨のまま週末を迎えたので、テント泊を辞めて久しぶりの山小屋泊に変更し、今回はゆるハイクということで、2日目の予定は決めずにとりあえず出発。
まずは茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ乗り場までバスで1時間。ロープウェイ乗り場のレストランで軽く食事をして、ロープウェイに乗車。天気が悪いこともあって乗客は自分達のみ。係員の人いわく、こういう天気で比較的先の方まで景色が見えるのは珍しいということ。
ロープウェイを降りると霧雨が降っている状態。縞枯山荘の前を通ってまずは縞枯山へ。三角屋根で見た目も好きな縞枯山荘へはいつか雪のシーズンに来てみたい。
縞枯山の山頂付近。一瞬だけ視界が開けて遠くの方まで見渡すことができた。晴れている時には見ることができないこの景色もまたいい。
10月中旬まではきっと人が多かったと思うこの道もとても静か。結局山小屋まで向かう途中で、出会ったのは2人組の男性1組だけだった。
3時間ほど歩いて、今回の宿泊する麦草ヒュッテに到着。雨もほとんど降らなかった。
麦草峠は以前黒百合ヒュッテに泊まって天狗岳を歩いた時以来5年ぶり。山小屋といっても目の前に道路が走っているので、かなり実用的でiPhoneの充電もできて個室でこたつ付き。ペンションと山小屋の中間ぐらいのイメージ。でも携帯の電波は入らなかった‥。
麦草ヒュッテの夕食。ごはんと味噌汁に焼き魚、肉じゃが?、メロン、柿など。結構豪華。山小屋でメロンが出てくる確率が高い気がする。
次の日は朝6:00に朝食。前日の天気予報をみると曇り時々晴れ。だったら少し歩こうということで、天狗岳に登って、渋の湯の先の辰野館前を目指して出発。前回は白駒池を経由してニュウ〜中山と歩いたので、丸山〜高見石小屋〜中山と歩くことに。
麦草ヒュッテから丸山に向かう途中、左右には苔が覆った深い緑の森。日本蘚苔類学会から「日本の貴重なコケの森」に選定されているのも納得。
丸山を越えて高見石小屋へ向かう途中。
高見石小屋に着くと晴れまがのぞいていて、裏手にある高見石からは、白駒池から、小海町の方まで見渡せて今回初めての眺望を楽しむことができた。聞くと10分前に急に晴れたそうで、タイミングが良かった。
高見石小屋から中山へ。昨日の雨が溜まっていて歩きづらい所もいくつかあり、久しぶりにgarmontのブーツを履いてきて良かった。
東天狗・西天狗岳頂上に着く頃には、さっきまでの日差しもなくなり完全に真っ白。そして強風。頂上で休憩は諦めてそのまま下山することに。
細かくマーキングがされていてとてもわかりやすかった。唐沢鉱泉との分岐をそのまま直進して枯尾の峰(1979m)方面から辰野館を目指して下る。このルートを選ぶ人が少ないのか、踏み固められた道は少なくルートが少しわかりづらい。でもある程度の間隔できちんとリボンが記されているので迷うことはないと思う。
この辺りまで下ると、木々も足元の草も紅葉していてフカフカで、歩いていてとにかく気持ちが良かった。そして枯れ草の気持ちよさに思わず横になってしばし休憩。ここが今回歩いた中で最も好きなルートだった。また歩きたい。
枯尾の峰に着く少し手前。
朝7時ぐらいに出発して、14時少し前に沢ぞいの舗装路に到着。ここからバス停までコースタイムで65分。バスが一つ手前の渋の湯を14時50分に出ることを考えると、ギリギリ間に合いそうな時間。
が30分歩いても分岐が現れない‥。おかしいなと思っていると「山の神」と書かれた分岐。気を抜きすぎて完全に道を間違ってしまった。気付いた時にはもう戻ってもバスには間に合わない時間。
諦めてさらに麓の広見というバス停を目指して歩いている途中、通りかかった車に駄目もとで二人で手を挙げてみると、停まってくれて、バス停まで乗せて行ってくれるということ。結局、買い物のついでに駅近くまで行くからと、茅野駅まで乗せて頂いた。本当にありがとうございました!
最後は駅近くのホテルでお風呂に入り、その隣の蕎麦屋さんで茅野産の蕎麦を頂いて終了。雨もさほど降らず、他人にも助けられて、晩秋の北八ヶ岳を満喫。