以前ブログで書いた智頭町でパン屋をやっているタルマーリーのご主人・渡邉格さんの著書、田舎のパン屋が見つけた腐る経済。
始め経済学者マルクスの資本論が文中に出てきた時は、えっ!読み進めるのが大変かも…?と思いつつも読んでみると、商品としての労働力とその交換価値、利潤と資本についての考察が現在に至るまでの経緯とパン作りの菌に例えながら書かれていて、とてもわかりやすい資本論。
自然栽培と有機栽培の違いや、イースト菌と天然酵母と天然麹菌の違い。さらには働き方やお金についても考えさせる内容。
誰もが小商いになるのは難しいけど、お金の使い方次第で生産者や作り手、環境などに僅かでも気を遣うことは出来ると思う。
パン一つ買うときにとっても買って良いもの、悪いものの基準に悩む一冊。
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http://www.amazon.co.jp/田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」-渡邉-格/dp/4062183897