原生林のトレイルとスイカと三童子山|OSJ山中温泉トレイルレース2023

2021年大会にエントリーしていたものの新型コロナウイルスの影響で中止となり、エントリー権の持ち越しで2023年6月18日(日)に開催された山中温泉トレイルレースを走ってきた。

東京から飛行機で1時間

電車で行くと富山から、もしくは名古屋方面からぐるりと回るけど飛行機だと羽田空港から小松空港まで約1時間。小松空港から加賀温泉駅まではバスと電車を乗り継いで移動。
長時間座っている時間が少なくて感覚的には近くて楽だった。

飛行機から見た北アルプス。上空から北アルプスを眺める機会は滅多に無いので見ていて飽きなかった。

加賀温泉駅から山中温泉までは今回宿泊した「山中グランドホテル」の送迎バスを利用。
レース会場まで歩いて移動できるし、レース当日、夕食の時間までにホテルに帰って来れるか分からなかったので、相談したところ夕食をお弁当で用意してくれたり居心地が良いホテルだった。

コース距離77Km 累積標高4,827m(Garmin)

80Kは山中温泉の中心地・山中座がスタート・フィニッシュ会場でワンループのコース設計。急勾配の登りと下りを繰り返すタフなコースで制限時間17時間。
ITJ(IZUTRAILJourney)が距離69.1km・累積標高差 3,242mで制限時間14時間。距離・累積標高だけで比較すると似た感じの難易度にも思えるけど、走ってみると数字だけでは単純比較できない難しさがある。

公式WEBサイトから

ブナの原生林を走る

山中温泉=キツいコースのイメージだったけど、サーフェスはその逆で柔らかい優しいトレイルだった。
人工物が少なくて、踏み固まっていないシングルトラックのトレイルは走っていて心地良い。(この日は晴れていたので良かったけど、雨が降ったら大変かも‥)

小大日山からの下り。先にうっすら見えるのは日本海。

コース上で一番心地良かった小大日山から杉水峠に向かう長い下り。人気も少ない静かなトレイルは最高だった。

充実していたエイド食

この日の最高気温は29℃。カロリーはほとんど無いけど、エイドでスイカを見かける度にひたすらスイカを食べて走った。美味しくて合計4回ぐらい食べた気がする。
少し後にフィニッシュした人に聞いてみたら、スイカは1〜2回しか見かけてないと言っていたので、後半のエイドは30Kの選手のために用意されてたのかも⁈

関東ではあまり見かけない金沢のスイカ

山中温泉トレイルレースと同じOSJが開催している関西のレース「KAMI100」同様に地元の方々の協力で支えられている雰囲気があるレースで、エイドの食べ物も各エイド毎に違ったソウルフードが用意されていた。

45km地点の県民の森エイド。食べ物が充実していてつい長居してしまった。
笹の葉寿司
冷たいうどん。

ラスボスは三童子山

コースマップを見て前半の富士写ケ岳、中盤の大日山がポイントかなと思っていたら、本当にキツいのは後半の三童子山だった。飯能アルプスをギュッと縮めたような登り下りの連続で山頂までが遠かった。

三童子山に向かう途中。見た感じ低山だし、この時はこの先がキツいとは想像していなかった。
三童子山の山頂を過ぎてすぐの看板。エイドまで2kmの看板がこのレース最大のガッカリポイントだった。

レース結果は13:21:30(28位)

13時間切りの目標には21分及ばずフィニッシュ。最大のミスは作成した予定タイムを1時間見誤ってしまい、大日山の前後ゆっくり走りすぎたこと。小大日山からの下りで気がついた時にはすでに遅く挽回できなかった‥完全な凡ミス。

スタート前

タイムはいまいちだったけど、1ヶ月前に走った彩の国は楽しめないまま終わってしまったので、山中温泉のテーマはとにかく楽しんでフィニッシュすることができて良かった。

2023年の出走人数は406名。そのうち完走者が182名(完走率:44.8%)。完走率:31.5%でヤバ中温泉と呼ばれた2022年と比べると走りやすい気候だったのかな。

レース翌日の山中座は跡形もなく静か。
UTMBのシリーズレースになるのか?ならないのか。どちらにしても良いレースだった。