分水嶺トレイル2日目 雁坂峠から富士見平まで

1日目まではこちらから
雁坂峠で横になって3時間。途中何度も目が覚めて、眠れたのかどうか分からないまま起床。Iさんは寒くて眠れず、一足先に歩いていった。今回の反省点の一つが雁坂峠で寝たこと。峠は風を遮るものがないので、寝るのには向いていない場所だった。

ここでリタリヤする人、これから休む人など、色んな人を見ながら、甲武信ヶ岳に向かって4時半頃出発。
少し先に進むと風の影響を受けずに眠れそうな場所がいくつかあったので、次回以降の参考にしたい。
歩き始めてまもなくすると、朝日が登ってきて、昨日に続いて今日も快晴。

破風山を越えて、笹平に到着。笹平から甲武信ヶ岳に向かう登りでは、拾った枝をトレッキングポール代わりに登っていく。折れた時のことを考えるとトレッキングポールはアルミの方がいいのかもしれない。
7時30分、甲武信小屋に到着。あまりの眠さに仮眠しようと思って目をつぶっても全然眠れず。他のチームの方々に勧められておでんをいただく。

それほどお腹は空いていなかったけれど、食べてみると、美味い。やっぱりおでんに卵と大根は必須だなと思いながら完食。最後に小屋のご主人から「みんな頑張ってゴールしてね」と握手付きの激励をいただいて出発。

甲武信ヶ岳で本部に通過連絡を済ませて、この日最も長い国師ヶ岳までの縦走区間に突入。以前から一度歩いてみたいなと思っていたエリアだったにもかかわらず半分以上が眠気との戦いで、少し歩く。5分〜10分の仮眠。を繰り返しながら少しずつ進んでいく。
周りの2チーム(自分の中で勝手にチームベテランとチームオレンジーナのあだ名をつけて呼んでいた)も、同じ様に少し歩いては休むを繰り返していて、抜きつ抜かれつ「あっどーも」頑張りましょうという感じで国師のタルに到着。
ここまであまりにもペースが遅かったため、今度は大弛峠の関門時間が気になりだして、国師のタルから少しペースアップ。ただひたすら登っていく。暑い。長い。ツラいの連続。

12時40分、国師ヶ岳に到着。思い返してみてもここまでの区間は写真も無く、残念ながらどんなトレイルだったかをほとんど覚えていない。覚えているのは山頂に着いてみると観光客で賑わっていて、さっきまでとのギャップに驚いたことぐらい。

山頂から大弛峠までのルートは全て綺麗に舗装された階段。苦労して登ってきたのが嘘のように、あっという間に大弛峠に到着。

大弛峠では昼食にカレーライス。福神漬け付き。

ちょうど僕らの後の注文から白米が売り切れていて、少し頑張ってペースアップした甲斐があった。
今思い返してもこの区間が一番ツラかった。山小屋の方にも笑顔で「顔が死んでるけど大丈夫?」と言われてしまった。笑。

大弛峠でゆっくり休んだ後、金峰山に向けてスタート。これまで富士見平か廻り目平からしか歩いたことがなかったので、このルートは初めての道。お腹が一杯になって血糖値が上がったのか、再び睡魔との戦い。樹林帯の薄暗さと歩きやすいトレイルが余計に眠気を誘ってくる。
歩いても歩いても、金峰山らしさが感じられず不安になってきた頃、ようやく景色が開けて、金峰山山頂に16時到着。何度来てもこの山頂付近の雰囲気は良いなと思う。

雷が鳴り出したので、ゆっくりと景色を楽しむ暇もなく、今日の宿泊予定地、富士見平を目指して少し急いで下りる。やがて音楽が聞こえてきて、18時30分富士見平に到着。何とかまだ日が明るいうちに着くことができて良かった。

まずはツェルト張り。慣れないツェルト張りに時間がかかりながらも、拾った枝と残ったトレッキングポールで何とか設営することができた。
その後簡単に食事を済ませて8時頃に就寝。
後から振り返ってもこの2日目はツラい1日だった。

3日目に続く