美濃戸口から赤岳、真教寺尾根を歩いて清里へ

縞枯山から天狗岳と北八ヶ岳を歩いた去年に引き続き、9月末に訪れた八ヶ岳。
まずは美濃戸口から行者小屋へ。

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夏より、空気も澄んで感じられるこの季節は気持ちが良い。

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樹林帯を抜けると、前に赤岳が見えてくる。しばらく歩くと行者小屋が見えてくる。小屋まではそれほど高低差もなく歩きやすい。

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早速、受け付けを済ませ、テントを設営。前回行者小屋に来た時は小屋泊だった。やっぱり比較的新しく清潔感がある山小屋。

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時間もたっぷりあるので、のんびりと夕食。家にあって使ったことがない固形燃料でお湯が沸くのを実験。
結果は惨敗。15分経っても沸騰までは届かなかった。やはりしっかりと風避けが付いた台が必要なのかも。

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この日は満月に近く、月がとても明るい。シュラフカバーを使用し、初めてフロアレスシェルターの状態で就寝。想像以上に広くて快適だった。設営も楽だししばらくはこのスタイルが多くなりそう。

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翌朝6:00頃、まずは地蔵尾根を通って赤岳を目指す。地蔵の頭から見た赤岳。

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赤岳山頂に到着。この日も残念ながら、辺りは真っ白で何も見えなかった。
八ヶ岳で二日とも快晴だったのは過去に一度だけ。
天気と予定を合わせるのは難しい。

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天気もイマイチなので、横岳〜硫黄岳を歩くのは辞めて、
これまでに歩いたことがない赤岳の東側、真教寺尾根を歩いて清里駅を目指す。
この日持ってきていた、山と高原の50000分の1の地図を頼りに、
赤岳頂上から真教寺尾根への分岐点を探すも中々見つけられなかった。
縮尺が小さい地図の重要性を改めて実感。

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キレット小屋へ向かう尾根を途中で左に折れて、真教寺尾根を下る。
体感では90度に近く感じる斜面や鎖場が続き、岩場だけで1時間以上かかった気がする。想像以上に長かった‥。
ここは登りたくない。

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牛首山に近づくと、ようやく嬉しい尾根歩き。人が少なく飛竜山あたりに近い雰囲気を感じる。

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ここまでキノコが生えているのは初めて。

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賽の河原。ずっと前を歩いていた女性のハイカーが、長い下りに疲れたのか寝ていた。
その気持ちわかるなーと思いながら静かに通り過ぎる。

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急に目の前が開けて、最後はサンメドウズ清里スキー場でゴール。
リフトで下まで降りよう!と思って値段を聞いたら片道1,100円。高い。
結局、夏のスキー場を最後まで歩いて下って終了。

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スキー場から清里駅まで向かうタクシーで聞いた駅前のおすすめのお店「しらゆり」。
高原野菜を使ったハンバーグ定食。美味しい。しかもこのボリュームで1,100円。

後で調べてみると真教寺尾根の傾斜は約70度。八ヶ岳で最も難関と言われているルートだった。