アシュタンガヨガとランニングとリカバリー

アシュタンガヨガを週1回、始めて2020年で6年目。今は走るためのケアに近い感覚もあるヨガ。

ヨガを追求している人から見ると、6年続けているとは思えないぐらいに今でも身体が硬いし、できるアーサナ(ポーズ)も少ない。それでもヨガをやっていて良かったと思えることがいくつかある。専門的な知識はないのであくまでも個人としての感覚的な話ではあるけれど、その魅力が少しでも伝わればと思う。

そもそもアシュタンガヨガとは?という人はこちらから。
https://yogajournal.jp/3544
(一般的なヨガスタジオでいうパワーヨガに近い?)

1.最低限の柔軟性の維持

硬いとはいえ、ヨガを続けることで、前屈をして床に手が届くようになったし、長い距離を走って股関節が痛くなることも無くなった。
以前は寝ている時のこむら返りや走っていて足が攣ることが多かったけれど、ここ3〜4年はほとんど経験していない。またトレイルを走っていると足首を捻ることが多いけれど、捻挫につながったことはまだ無い。アシュタンガヨガでは足首はよく動かすし、足の裏で地面を捉える感覚を普段よりも意識するからかもしれない。

2.疲労や不調に自分で気づくことができる

上手く集中できなかったり、バランスのポーズやヘッドスタンドができたり、できなかったり、走る距離に比例して身体が硬くなる感じなど、自分が思っている感覚と実際に動く体の感覚とのズレや疲労に気付くことができる。

基礎体力を維持するために週末だけ走っていた約10年以上前、10kmぐらい走ると膝が痛くなって走れないことがあった。それから2〜3年の間、整形外科に通院したけれど全く改善しなかった。(その整形外科がどうだったのかは置いておいて)
結局はちょうどその頃に話題になっていた「BORN TO RUN」を読んで、走り方を変えてみたら痛むこともなくなり、その後は一度も通院していない。もし、走り方に問題があることに気づくことができなかったら、今は走っていないだろうなと思う。


左はスコット・ジュレクのEAT&RUN

という過去の経験もあり、整体や鍼やマッサージなど人それぞれにリカバリー方法があると思うけれど、ヨガの場合、一人でできることと、自身の体の状態と対話する感じが自分には合っているように感じる。

3.呼吸と集中力

他のヨガをやったことがないので他ではどうなのか詳しくないけれど、アシュタンガヨガでは鼻から吸って鼻から吐く胸式呼吸に合わせながら動いていく。そして、各ポーズごとに鼻の頭や指先、足先など見つめる場所が決まっていて、その多くが自分の身体のどこかであることが多い。
始めは慣れなかった胸式呼吸も慣れてくると、ヨガ以外でも深い呼吸ができるようになってきたし、周囲ではなく自分の身体を見つめながらポーズを繰り返し行うことことで、集中しやすく、また集中するためのスイッチが入りやすくなったように思う。

この全てがヨガのおかげでは無いと思うけれど、続けていて良かったと思うことの方が多いアシュタンガヨガ。
ランニングクラブでコーチに教わることで、フォームも少しずつ改善できているし、単純に走っている距離や強度が少ないだけかもしれないけれど、“走るのを楽しむため”に走り始めてここ数年間は、幸いにも怪我や故障と出会っていない。

男性でやっている人も多いし、興味はあるけどまだ体験したことがない人は一度体験してみて欲しい。