レース中の眠気は、疲労やレース前の睡眠時間・睡眠の質が影響しているものだと思っていた。
しかし、ポッドキャスト「タイマーが大好き」で、ハンバーノックが要因となって強い眠気が出ることがあると知り、それまで意識していなかった視点に気づかされた。気になったので、平常時とレース時の両方でリブレを使って測ってみた。
目次
平常時の血糖値

睡眠中は90前後まで下がり、起床後に朝食で少し上昇。
そして昼食で一気に上がり、その後ゆるやかに下降していく。
夜も朝と同じくらい上がっていて、数値は見事に食生活と一致していた。
朝は、起きて走ったあとにカンパーニュとヨーグルトが基本。
たまにバナナやプロテインを追加することもある。
昼が1日の主食。
ご飯と味噌汁、野菜炒めやパスタ。寒い時期は鍋。
出社している日は、その日の気分で選んでいる。
夜は基本的におやつのみ。
チーズとナッツ、あるいはポテトチップス。
夜に強度高めに走った日はプロテインを足すことも。
こうして振り返ると、数値は正直だった。
食べたもの、食べた量、そのままが波になって表れている。

計測期間中、ひときわ見事な血糖値スパイクを記録していたのが、24時間走の前日に食べた塩ラーメンだった。
レース時の血糖値

24時間走(会津やないづ赤べこマラソン)の計測グラフ。
前半から中盤までを見ると、意外なほど大きな変動はなく、比較的安定していた。
もっと乱高下するのかと思っていたけれど、グラフは静かな印象。一般的にどうなのか気になる。
常に走り続けていること。
そしてレース中は、ガッツリ食べることもない。そう考えれば当たり前なのかもしれない。
エネルギーは少しずつ補給し、少しずつ消費する。その繰り返しが、数値にもそのまま表れている感じ。

レース終盤。グラフの赤い部分が、大きく動いている時間帯。
早朝4時ごろ、身体を温めようと豚汁を口にした。
けれどすぐに気持ち悪くなり、そのまま嘔吐。そこからしばらくは何も食べられず、走ることもできず、ペースダウン。
走れない。補給もできない。すると今度は、強烈な眠気が襲ってくる。
カフェインを取りたいと思っても、気持ち悪くて何も飲みたくない。
歩いたり、少し走ったり、また歩いたり。そんな時間が2〜3時間続いた。
あまりの眠気に、「何かないかな」とぼんやり考えていたとき、眠気対策で持ってきていたShokzの存在を思い出した。
試しに音楽を聴いてみると一気に目が覚めて、突然また走れるようになった。
グラフで急上昇しているのが、まさにそのタイミング。
ほとんど補給できていなかった状態だったのに、走れるようになった。
おそらくアドレナリンなどの作用で血糖値も上がっていたのだと思う。
これには正直、驚きだった。
24時間走のペースグラフを見ると、ラスト2時間で再び走れるようになったタイミングと、血糖値の上昇がきれいに一致している。「眠気=エネルギー不足」と単純に言い切れない気がする。

まとめ
今回の計測で分かったのは、血糖値は想像以上に素直に生活や行動を反映するということだった。
平常時は食事内容ときれいに連動し、レース中は小刻みな補給と持続的な運動によって比較的安定する。
一方で、終盤の体調不良や心理的な刺激によっても数値は変動した。
眠気についても、「睡眠不足」や「単純なエネルギー不足」だけでは説明できない場面があった。
補給がほとんどできていない状態でも、刺激によって走れるようになり、血糖値も上昇している。
ハンガーノックが眠気の要因になる可能性は確かにある。
ただ、それだけではない。
身体的な状態、補給状況、運動強度、そして心理的なスイッチ。
それらが複雑に絡み合って、レース中の「眠気」という現象が現れているのかもしれない。
だからロングレースはおもしろい。メンタルが大事というのも数値的にも納得。
気になる人はリブレで測ってみてください。
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