1泊2日で夏の谷川岳馬蹄形縦走

いろんなブログで見て以来、いつかテント泊で歩いてみたいと思っていた谷川岳馬蹄形縦走をこの夏1泊2日で歩いてきた。
土合から反時計まわりに歩くのではなく、途中までロープウェイを利用した少し楽な時計まわり。

東京駅から上毛高原まで駅弁を食べながら新幹線で移動。
駅からはバスでロープウェイ乗り場へ。直前まで雨の予報で心配だった天気も当日には晴れに変わって一安心。

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ロープウェイから谷川岳山頂のオキの耳・トマの耳までは多くの家族連れで賑わうハイキングコース。

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谷川岳山頂手前

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ひとたび山頂を越えて進んでいくとさっきまでの賑わいが嘘のように静か。一日目の宿泊地、蓬ヒュッテを目指して歩いていく。森林限界点が低く、周囲の土地が低いせいか標高1,977mの山とは思えない高度感。まるで3,000m近い山を歩いているような感覚。
稜線上を細い一本の登山道が続いている景色は素晴らしく、行ったことがないけどスコットランドの高原はこういう感じなのかなと思う。

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尾根沿いに続いている登山道。

午後4:00頃蓬ヒュッテに到着。テント場がすでに一杯だったらどうしようと思っていたけど、着いてみると一張りもなく、ちょうど同じ頃着いた一組と僕らだけというほとんど貸切状態。
周囲に木や高さのあるものがない開放感と草でふかふかの地面。来て良かった。しかも幕営料金無料。

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山小屋の蓬ヒュッテは最近建て替えられたらしくきれいな建物。トイレは携帯トイレを使用する仕組み。携帯トイレを使用したことがなかったので緊張していたけど、実際にやってみると初めこそ緊張したものの全く問題なく一安心。この方が環境への負荷も少ない上に、清潔感があって良い気がした。

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このコース上最後の水場。2日目の分も合わせてしっかり補給。

2日目は土合駅までぐるりと回る馬蹄形縦走の約6割ぐらいを歩く行程。クフを撤収して軽く朝食を済ませて、朝6時頃に出発。昨日に引き続きアップダウンを繰り返しながら、熊笹が生い茂った稜線上を歩いていく。途中走ってきたトレランの方々に遭遇。このコースを1日で回るのはスゴイ走力だなと思う。

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地図で見る以上に長い感じた登りを終えてこの日の半分地点、朝日岳山頂にようやく到着。雲の向こうに見えているのが谷川岳。途中ルートが狭く緊張感があった分頂上付近が開けていて、ほっと一息。

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ここから先はそれほど大きな登りはなく、ひたすら下り。岩場が多く、底からの突き上げでローンピークを履いた足裏の疲労感が半端ない。この山はシューズのサポート力が高い方が良かったなと後悔。
コースタイムでは蓬ヒュッテから土合駅まで8時間30分程度のコースを約10時間近くかかってやっと下山。長い下りと暑さで用意していた水1.5lも全て飲み干してしまった。一緒に歩いた相方はもうヘロヘロ。

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最後は疲れも思わず忘れてしまう、秘境駅、土合駅。

やっぱりガイドブック通り中級者以上の体力が必要な縦走路だった。
そしてブログで見る以上に素晴らしい景色を楽しむことができた。