これまでに見たことがない山域に行こうという話から、中央アルプスの木曽駒ケ岳へ。
この日は夏休みの始まり7月20日ということで駒ケ岳ロープウェイは大行列。都内から電車を乗り継いでここまで約4時間弱。公共交通機関で行けるギリギリの範囲だと思う。
ロープウェイ乗り場横のフードコートできのこそばを食べて待つこと約1時間半。ようやく乗車。
しらび平駅(1,661.5m)から千畳敷駅(2,611.5m)まで約8分で到着。降りてみると霧と雨で真っ白。想像はしていたけどガッカリ。事前に天気予報で見た時は晴れそうだったのに‥。ここ最近はほとんどこんな感じの天候。とりあえずテント場を目指して歩く。
途中山小屋で休憩しながら、約1時間半で山頂小屋のテント場に到着。
天候は良くなるどころかさらに風が強くなって悪化。あえなく今回は山小屋宿泊に変更。山小屋の受付で空きを尋ねると「まだ大丈夫です」ということで一安心。
それもつかの間、部屋に行くと、一部屋に布団12枚で13人という超満員状態。これまでに宿泊した山小屋と比較してもここまで混んでいたのは初めて。
聞くと同じくテント泊の予定で来て、小屋にしたという方が半数以上。中にはテントが壊れたので山小屋にしましたという人も。そして壁は結露でビショビショ。決して快適とは言えないけど、雨の中テント張って撤収するのを考えると楽。
みんなでテントロープを張り巡らせて、明日までに少しでも乾くことを期待して乾燥。
夕食は食事付きで予約をされていた方の食後に食堂で調理。
外でテント泊をしている人も混じってここもあっという間に満席。
フライパン鍋を持ってきてパスタを調理している人達が、パスタの茹で汁を捨てていたのは、見ていて気持ちが良くなかった。そういう事は整備されたキャンプ場までにして欲しい。
テントだとこういう思いをせずに済んだなと思いながら、早々に耳栓をして就寝。
翌朝も残念ながら雲と雨。とりあえず荷物を置いて山頂に向けて出発。
山小屋から約15分ぐらいで山頂に到着。
帰りのロープウェイも混雑が予想されるので、6時半には下山開始。千畳敷駅に着く8時頃になると少し晴れてきたこともあり、帰る時間まで余裕があったので駅近くに荷物を置いて、宝剣岳と空木岳の分岐、極楽平まで行くことに。
ちょうど極楽平に着いた時に念願の晴れ間。左手には前回訪れた権現岳でもみた御嶽山。
毎年この季節に木曽駒ケ岳にきているという、年配の女性に教えていただいた、この辺りでしか見ることができない「ヒメウスユキソウ」。こういうことを知っていると楽しみ方が増えていいなといつも思う。
また途中、声を掛けた特大のザックを背負っていた人は、これから1週間空木岳で植物の観察研究をするとのこと。何も知らなかったけど、貴重な植生が多いのかもしれない。
やっぱり晴れている方が気持ちが良い。
昨日は誰もいなかった千畳敷カールも大勢の人。
ポケットに入れたままで、ボロボロになったロープウェイの往復チケット。心配したもののこれでも乗車できました。
下山するとさっきまで長袖をきていたのが嘘のような、真夏の暑さだった。