トレイルランニングにハマって2021年で5年目。100マイル(160km)完走を目標に走り始めたわけではないけど、2020年に初めて100マイルのレースを完走できたので、これまでの過程を振り返ってみる。
初挑戦&完走までに3~4年を要しているので、特に速くもない平凡なランナーだけど、100マイルレースの完走を一つの目標にしている人にとっても、何かの参考になればと思う。
目次
2017年:走るために走り始めた1年目
年間走行距離は1,134km
ITJ(IZU TRAIL Journey)の写真を見て、こんな景色を楽しめるレースがあるなら、走ってみたいなと思い、Run boys! Run girls!が募集していた東神田ランニングクラブに参加したのがきっかけだった。
それまではハイキングがメインで、ランニングは体力維持のために週末だけ走って、年に1回、友人と20km前後のトレイルランニングのレースに参加して程度で、走るために走り始めたのは2017年から。
ランニングクラブに入って知ったのがITRAポイント。UTMFやUTMBの名前は聞いたことがあるぐらいの感じで、100マイルを走ろうと考えたこともなかったので全く知らなかった。そして、100kmや100mileのレースを目指している人が多くて、皆んなすごいなと思ったのを覚えている。
クラブチームに入って最初のレースは2017年12月末に開催された
第3回TOKYO八峰マウンテントレイル。
スパトレイルやITJの場合「参加資格として30km以上の大会を制限時間内に一度以上完走した事がある人」というルールがあるので、まずは70kmレースに参加する条件を満たすために完走を目標にエントリー。
結果は5:54:50
無事に完走できた。
2018年:70kmレースを完走
年間走行距離は1,715km
2018年を振り返るとレースに出た回数が多い年だった。
まずは6月のスパトレイル。
70kmを越える距離を走れるのか?と不安に思いつつエントリー。関門時間に追われながら走るのも怖いなと思い、漠然と目標を12時間以内に設定。
結果は11:55:28(270/508)で完走。
エイドには足湯があったり前泊、後泊含めて楽しめたレースだった。
9月はトレニックワールドin外秩父50にエントリー。
4月にUTMFのボランティアを経験して、自分もこの舞台で走ってみたいと思い、まずはSTYを目標に3ポイント獲得のために申し込んだ大会だった。結局、2019年以降STYが無くなってしまってモチベーションが上がらないレースとなってしまった。
結果は8:44:47(97/360)。
とにかく蒸し暑くて、これまでに走ったレースの中で1番汗をかいたレースだった。良かったのはエイドの食事が充実していたこと。なかでもフルーツポンチとサンドウィッチが美味しかった。
10月はハセツネ(日本山岳耐久レース)。
初めて夜間を通して走ったレース結果は16:08:28(473/1577)。
完走はできたものの、レース前日に早く眠れず寝不足。さらにカフェインを摂取するタイミングを失敗し、19時頃から眠気との戦いで何度仮眠したかわからないぐらいのレース内容となってしまった。事前準備も含めてやり残した感が大きいのでいつかリベンジしたいレース。
12月はトレイルランニングにハマったきっかけにもなった
ITJ(Izu Trail Journey)。
結果は11:20:55(441/1341)。
楽しみにしていたレースだったのに、コンディション調整がうまくいかず1〜2週間前に風邪を引いてしまいマスクをしながら走ったレース。序盤で全身関節痛になってしまい、DNFが頭をよぎったのも初めてだった。さらに天気もイマイチで一度も富士山を見ることはできなかった。それでも仁科峠付近からみた景色は印象的だった。
寒くなると喉風邪を引いてしまうことが多いので改善しつつ、ハセツネ同様に走力をつけて再挑戦したい。
2019年:初めての100km越え
年間走行距離は2,517km
70kmのレースをいくつか走って自分の走力もわかってきたので、もう少し長い距離を走ってみたいなと思い、5月に熊本で開催されたART(阿蘇ラウンドトレイル)にエントリー。
ハセツネやITJの反省もあって睡眠とコンディション調整には気をつけて、臨んだレース。
結果は24:03:33(70/407)。
自分のコンディションも良く、眠気対策や補給も含めて、上手く走れたレースだった。そして、何よりも天気も景色もとにかく最高のレースだった。参加人数がそれほど多くないのも気持ち良い。
2018年に続いて、7月は分水嶺トレイルのAコースに参加。2018年はグループでの出場だったので2019年はソロで挑戦。
3日間通して雨が降り続く中、歩き続けて無事に踏破。ART同様に眠気を感じる前にカフェインを摂ることで、奥多摩から富士見平小屋まで約27時間、一度も睡魔に襲われることなく歩き続けられた。
2019年後半は、11月にFunTrails Round 秩父&奥武蔵 100Kにエントリーしていたけど、台風の影響で中止となってしまった。
2020年:100マイル完走
1月、自分がどのぐらいの走力なのかを知りたくて、初めてのフルマラソン「勝田全国マラソン」に参加。
結果は3時間15分12秒(ネット)3時間21分46秒(グロス)
2020年の年間走行距離は3,725km
4月にUTMF、5月に彩の国と2つの100マイルレースにエントリーしていたので、とにかくこれまで以上の距離を走ろうと決めて、月間走行距離300kmを目標にトレーニング。終わってみれば年間走行距離3,600kmを超えることができた。
結局、どちらのレースも新型コロナウイルスの影響で中止となり、7月に参加予定だった分水嶺トレイルも中止。2019年以降にエントリーした全てのレースが中止になってしまった。
多くのレースが中止になるなかでOSJ KOUMI 100の開催が決定。予定していなかったレースだったけど、勢いでエントリー。8月はKOUMI対策で一周400mのガレ場や砂場を2時間回り続けるイベント「木グルグル2時間耐久レースAdvanced」に参加。まさかの2位表彰で完走に向けて少し自信になった。
10月7日、台風の影響をうけて雨の中KOUMI 100がスタート。
31時間を目標としていたけど、2時間届かず 33:16:25(57/426)で完走。
KOUMIではレース中に初めて脚を痛めて途中からまともに走れなくなってしまった。レース翌日から3日間ぐらい足の浮腫がひどくて靴は履けなかったし、痛めた足首は3ヶ月経っても完治していない。これが100マイルの厳しさなのかと思う。それでも完走できたのは、後半に時間の余裕があったことと、一度もリタイヤしたいと考えなかったことが大きい気がしている。
100マイルを完走して
100マイルレースを初めて走り終えて感じたのは、走る距離が長くて辛いのではなく、距離が長くなることで行動時間も長くなり、途中でトラブルが起きる可能性が高くなるのが100マイルの難しさかもしれない。
そして、トラブルの可能性を低くするためにも走力が必要で、トラブルに対応できるスキルとメンタルを身につけるためにも経験が必要なのかなと思う。
まずは2021年UTMFをしっかりと走りきること。そして、もう少し走力と経験が身に付いたら、自分がどこまで長い距離を走れるのか、100マイルよりも長いレースに挑戦したい。